この頃、
仕事に追われて、ゆっくりと散策する事のなかった「ふるさと」が気になる。
自分が生まれ育った所を写真を撮ることで、幼い頃に観た、体験したことが、蘇ってくることってある。 幼い頃、遊んだ原っぱや通った小学校が何十年か経って、すっかり変わっていても、ちょっとした当時の風を感じる出会いが待っているような気がしてカメラを持って歩くようになった。
自分探しの旅をすると、とことん心が強くなるって、作家の石田衣良氏がテレビ番組で言っていた。
たしかに、自分の原点をしっかり見詰める事で、生きている感謝と育ててくれた両親や家族や、近所の大人たちや友達に感謝の気持ちが沸いてきて、心強い気持ちになる。
今発売している写真雑誌「フォトコン」2月号の特集ページに、「ふるさとの記憶をカメラと旅する」というタイトルで、文と写真を掲載した。長野のふるさとを3年前から撮り始めたが、今回のために、新たに撮りおろし、文章を書いた。
写真館主だった父との想い出や心が揺れ動いていた思春期の頃の想い出をたどりながら、楽しんでやれた仕事だった。本屋で見かけたら立ち読みでもして下さい。by KUMA